シューレースループにベアリングを内蔵したローラーアイレットは、シューレースの滑りが軽くなり、スムーズな操作性と少ない力でフィット感の調節を可能にしています。

ローバーフレックスは、アッパー部（甲）とシューレースフックの取り付け部が独立した構造です。ユーザーの足骨の形や歩行中の筋肉の動きに追従して動くため、不要な圧迫感を軽減します。
そして、甲部分の一番上のシューレースフックには、ロック機能を持つ「2ゾーン・レーシング」システムを採用。ローラーアイレットの甲部分を好みのフィット感にした後、一番上のフックでひっかけて引き込み固定し足首部分の締め具合をコントロールすることができます。

アルパインエクスパートⅡGTは、これら3つの機能を連動させることで、厳しい環境下での扱いやすさを向上させています。

ミッドソールは、反発性が高いカーボン素材と衝撃吸収性に優れるPUフォームを組み合わせたアナトミカル・フィットを採用しました。解剖学に沿ってデザインし、ソール全体の剛性を高めています。
歩行時の衝撃吸収やねじれを軽減するためにシャンク（芯材）のかかと部に、クッション性と反発力を兼ね備えたショックアブソーバー（衝撃吸収）を内蔵。ブーツの剛性を維持しながら、歩行時の快適さを追求した構造です。

さらに、ブーツの剛性が高まったことで、足裏感覚を多用するテクニカルな歩行技術に対応したクロース・トゥ・ザ・ロック機能と、クロース・トゥ・ザ・グラウンド機能を強化。小さな足掛かりへの立ちこみや、アイゼン装着時の操作性を高めています。
これらの4つの機能が組み合わさることで、クライミングシューズのように足裏感覚を高め、テクニカルな歩行性能をサポートするアルパインブーツ向けのソール構造で完成しています。