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関東北端の地、茨城県北部に整備されている常陸国ロングトレイルは、日本の原風景が残る茨城県北6市町の山と里を1本の道で結び、山並みや多彩な地形、すばらしい眺望、歴史的遺構などを一体的に巡るトレイルです。
新しい発見がありながら、どこか懐かしく感じる風景やそこに息づく里の人々の暮らしに出会う旅路には、歩いて体感するからこその感動があり、誰にも真似することのできない思い出が胸に焼き付くことでしょう。
全長約320kmの全線開通を目指し整備が続けられている常陸国ロングトレイル。
茨城県北地域をぐるりと巡り、どこからでも歩き始められる周回コースは、山・川・滝・海など多様な大自然の絶景と、都市と隣り合わせに息づくやさしい里の風景を内包し、豊かな自然や受け継がれてきた歴史文化に出会えるトレイルです。
アクセスにすぐれ、山と里を繰り返し訪れることができるその道のりは、知られざる茨城県北地域の魅力的な姿を再発見させてくれます。
※茨城県北部6市町:日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、常陸大宮市、大子町
※常陸国ロングトレイルの全長約320kmは現時点での予定距離です。
※常陸国ロングトレイルコースは未開通部分を含むイメージです。
山を歩き、知られざる絶景に出会い、
里へ降りて、人々のくらしと紡がれてきた歴史に触れる。
山の豊かな自然とおだやかな里の空気を巡るように歩く里山の旅で
太古からこの地に育まれてきたほんとうの豊かさを感じれば、
癒しのパワーが体に満ちてくることでしょう。
常陸国ロングトレイルを旅する、充実のモデルツアーをご案内します。
常陸国ロングトレイルを巡る旅は、歩きごたえのある山歩きからスタート。
絶景の続く生瀬富士・立神山を歩き、名瀑「袋田の滝」を真上から望む、スリルと冒険心に溢れた登山コースを巡り、古代の海底火山や大きな地殻変動の痕跡をコース上で体感しながら、山歩きを楽しみます。
山を降り、隠れ里としてひそやかに続いてきた集落にたどり着けば、この土地で紡がれてきた歴史と、土地の恵みである豊かな味わいに出会えることでしょう。
また山へと足を向ければ、かつて修験の場でもあった奥久慈男体山が待っています。険しい山容で地域を見守ってきた山の神性を感じ取ることができるかもしれません。
たっぷり里山を歩いた後は、温泉で大地の熱を感じながら身体を温め、OKUKUJI BASE CAMPでゆっくり焚き火を囲みながら、夜空を眺めて遠い星に思いを馳せましょう。
ツアーの中日は、初日の奥久慈山域とはまた違った魅力をもつ、街道筋に近い里山を訪ねます。
棚倉断層の東にあり、古代の地殻変動の影響を受けて生まれた崖地である「黒磯バッケ」。ここから麓の里を一望する絶景を堪能したら、見渡していた町屋地区へ降りて、旧棚倉街道の宿場町として栄えた集落の歴史に触れてみましょう。
モダンな遺構を堪能しながら旧街道をさらに進めば、懐かしい空気を今に残す古民家で食事をとることもできます。
かまどで炊かれた美味しいご飯と、里山の恵みをふんだんに活かしたごちそうをいただきながら、穏やかな暮らし、そして里に生きる人々の思いを体感してください。
街道から山への入口には、連続する滝に沿うような道が伸び、次の一歩をいざないます。轟音と水しぶき、清らかな流れとともに歩けば、自然の力が自分の内面も満たしてくれるのを感じることができます。
夜は美肌効果を期待できる、日本有数の濃度を誇るアルカリ硫黄温泉でしっかりと温まり、大地のパワーを感じながら英気を養いましょう。
最終日は断崖の上に鎮座する西金砂神社を訪ねます。神社が守る崖からの絶景には、登ってみて初めてわかる感動があります。
長い歴史を持ち、険しい地形から要衝としての顔も持つ西金砂神社は、この地域の山岳信仰の拠点でもありました。はるか古代から伝統を絶やすことなく、72年に一度だけ執り行われる神事「大祭礼」を、脈々と受け継ぐ神社です。
神事「金砂神社磯出大祭礼」では、神様が金砂神社から太平洋・日立の水木浜まで大行列とともに往復します。神様も往かれるこの道のりをなぞるように歩き、神事を長年にわたり支え伝えてきた天下野地区を訪れます。
歴史を守り続けてきた集落と、この地域が生んだ絶品の「常陸秋そば」を昼食に堪能し、冒険の余韻に浸りながら3日間の旅をしめくくります。